今後のスポーツショップは【体験型】

先日県外からのお問い合わせがありました。現在スポーツショップを経営されている方からのお問い合わせです。現在、競技を限定されたスポーツ商品を取り扱っているお店ですが、新たな取り組みとしてや、販路や集客に広げていきたいとのことで、鍛錬さんのマシンと弊社のマシンで悩んでいるとのこと。お話の中で、そもそもショップの直近の売上が低下気味で伸び悩んでいるようでして、今後その売上を引き延ばす手段を模索しているということでした。取り扱い商品は主にメーカー商品で、どこのショップやネットにも販売されているので付加価値がなく、販売単価、利益ともに頭打ちしていることが悩みだとおっしゃっていました。

物販の悩み

どこの業界も悩みがあると思います。治療院様だと「保険収益だけではいけない。」「物販も取り組むべきだった。」など様々あるように、今回のスポーツショップのお客様はその逆にあたります。スポーツ用品を販売するには、顧客との関係性を深め、部活動へ赴き、指導者の方とのつながり、スポーツクラブとのつながりなど、相当な時間を費やし関係を構築し、やっと商品購入を開始、または継続頂けるんだとおっしゃっていました。販売に対しもっと相乗効果があり、ターゲットのお客様をもっと厳選したいという願いがお話の中で感じました。

物販プラスα

どの業界も本業にプラスαが必要とし、付加価値を模索されている感覚ですが、以前中国人の「爆買い」で国内のインバウンドが起こり、反響を呼んでいた時期があります。それから後、コロナ禍となるまでは変わらず中国人やアジアからの観光客は増加傾向でしたが、そこもまた【体験型】へと移り変わっていきました。日本の文化を「買う」のではなく「体験」する。例えば、陶芸を買うのではなく、陶芸を体験するといった風になっていく。販売、物販で商いされている方も買う側からしたら購入という手段に対してどんな体験ができるのかを求めているんだと思います。これはamazonという大手モールでも言われていることですが、購入する側がその商品を購入して、一体どんないい体験が想像できるのかで販売数が変わると。他社よりもそれをamazon内でどうアピールするか、またそういった強みがあるかどうかが買う側に伝わってこそだとamazonの担当者もよく語っています。【他社よりもいい体験ができる店】として商品にプラスしたサービスもしくは、取り組みに今後資金や時間をかけていくことが重要だと自分たち自身も感じています。

【体験】を取り入れた販売

商売3本立てが安定の秘訣と昔から言われていますが、販売一手で売り方や伝え方に行き詰っているというご相談であれば、【体験型】を特におススメしたい。来店のお客様の目的をもっと集約するため、野球用品店なら買いに来る中で「もっとうまくなりたい」方に来て頂く、その目的が果たせる店となる為にはどこを充実すればいいのか。最近ではゴルフ用品店の中にもスイングのシュミレーションブースや、初心者用のレッスンスペース、ベテラン用にマシンを揃えてゴルフの上達をサポートするサービスが取り入れられています。お客様の目的がどれだけ叶えられるか【体験できるのか】が今後販売にも大きく影響してくると思います。今回の県外からのお問い合わせはゆくゆく経営を継承されるかもしれない次世代の方のご相談でした。

補助金を使い事業展開を

コロナ禍事業収益をサポート、拡大及び前進させるべく、支援として補助金を有効に活用していく事業者の方も多く、事業再構築補助金などが例にあげられます。新事業の展開に色々な構想やイメージをされていました。その際のスタートアップや予算も含めて一度ご相談頂ければ幸いです。